「うちの相続は大丈夫なの?」

 

両親はこの問いに対して、首を縦には振らない。

それもそのはず。自分達は税金について全く理解できていないからです。

 

相続は、お金持ち特有の話では済まされません。

 

やれ遺産相続だ、遺言で取り分が減っただ

 

そんな「勝手にお金が入ってくる」ものではありませんから。

相続で自分の手持ちが増えるのならば、どれだけ楽なことなのか。

 

「相続」について楽観視はしていられません。

何故ならば「住む家が無くなる」可能性すらあるからです。

 

「だったら土地を売って引っ越したら?」

という意見もあると思いますが、そうもいかんのです。

うちに限っては「建物の所有権が複数存在する」からです。

「共有名義」というものですね。

 

「土地」自体は祖父の物です。

けれども「建物」は親戚一同のものです。

 

建物の価値はないも同然といったものの

「共同所有者である全員が売却に同意しないと、土地は売却できない」という大変大きな縛りがあって

いくら土地を相続出来ても、土地が売れるとは限らないのです。

どれだけの人が建物の所有権を有しているか把握できていませんが、全員の同意を得るのは大変なことです。

 

 

ここで更に問題が発生。

今回の件は土地が祖父の物ですが、祖父の相続で「現金がほとんどない」という状況です。

つまり「土地」を相続したのはいいが、「相続税」を払う現金がない。

その現金を手に入れるために「土地」を売却したいが…「建物」が共有名義のために売却できず。

 

土地を手に入れても、逆に困ってしまうパターンなんですよ。

最悪の場合「相続放棄」なんてこともありますよね。

 

一体どうするのだろうか…。

 

この話を両親から聞いて、相続についてどれだけ理解できているかどうか確認したところ

やはり、何もわかっていない模様。

 

ここで担当の税理士が問題なのではないか?という疑問が出てきました。

 

節税についてのアドバイスの話はあるのか?と問いただせば

「特に聞いていない」

とのこと。

 

いやいやいや、さすがに「何も聞いていない」ということはありえないだろうに!

 

 

自分は自営業だからこそわかりますが

優秀な税理士というものは、自分に対して「適切」な節税方法を教えてくれる人です。

何でも教えてくれる、という人じゃないですよ?

「節税」も節度を持たないと「脱税」になってしまいますから。

 

私の税理士も、相続について親が無知なことを話したらちょっとしたアドバイスをもらえました。

 

有名な話では、「生前贈与」がありますよね

毎年「基礎控除」の110万円枠を使って、無税で贈与する方法です。

もちろん、月に110万円しか贈与できないので時間がかかる割には金額が大したことがないです。

その場合は「ちょっと税金を取られるけれども110万円以上贈与」してしまえばOK。

 

例えば3000万円の贈与の場合、50%という血も涙もない金額を持っていかれてしまいますが

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50%取られることに比べれば、基礎控除を超えて毎年多めに贈与したとしても

「相続税」より安く済むのであれば問題はありません。

 

うちの税理士は「賃料」という形で払う前提でアドバイスをしてくれたかな?

もちろん贈与税も基礎控除があるので、この金額にはなりません。

基礎控除は税の種類によって様々なので、必ず税理士に確認を。

 

ところが両親は、こんな簡単な「生前贈与」の話すら聞いていないのだそうです。

 

「昔からお願いしているから」

という、日本の悪習的な回答を頂けましたw

 

私は何度も何度も「相続は規模が大きいから、縁故で続けるのはよくない」と言い続けましたが

それでも渋り続けて説得が不可能な状態。

 

理屈じゃないんですよ。

「資料とか手続きを全部任せちゃっているし」と言ってきたので

「自分の税理士さんなら、その引継ぎも問題なくやってくれるよ」と答えても

結局「う~ん…」と言って黙ってしまいます。

 

・税理士を変えよう

・変えないなら、自分で調べて節税を提案しよう

・というか危機感を持って

 

と言ったところで、両親は何1つアクションを起こしません。

 

苦言を呈すれば、その担当税理士は「ヨボヨボぼおじいちゃん」

階段を上がるのさえ苦労している年齢です。

 

頭がしっかりしていたとしても、果たして現役としての必要事項を満たしているのだろうか?

税法だって変わりますし(税理士の勉強をしていた時は去年の簿記が使えなくて泣いた。もちろん落ちた)

判例によって出来ること、できないことが変わってしまいます。

 

ホリエモンが粉飾決算をして逮捕された内容も「以前は平気で行われていた行為」であり

何故かホリエモンだけが見せしめに逮捕されることに。

当時は、指摘されたら「ゴメンナサイ」と罰金を払うだけで終わっていたそうな。

 

この世の中の移り変わりの激しさを考えると、実家担当の税理士さんの能力を明らかにする必要があります。

 

 

何故これだけ親にしつこく助言をするかといえば、もうあなたはお分かりだと思いますが

「一家離散」する可能性があるからですね。

それも現実的なレベルで。

 

土地の相続税を払えずに、建物を放棄しなくてはならない。

 

自分だけならまだいいですよ。

一人暮らしすればいい話ではありますし。

 

ただ、両親や叔母は住まいをどうするつもりなのでしょうか。

母は実家があるので問題はありませんが、それに便乗して父が母方の実家に住むわけもいきません。

 

そもそも、父は実家で歯医者をやっているので

家が無くなったと同時に仕事まで無くなってしまいます。

本当に、税金はどの家庭でも他人事じゃないのですよ。

なるべく現状を把握し、なるべく早く対処しないと

 

「間に合わなかった」

「急に祖父が亡くなってしまった」

 

ではどうしようもありませんからね。

 

 

相続ばかりについて書いていくつもりはなく、何か役に立ちそうな話があればまとめていこうと思います。

もし、私と同じ立場の人がいましたら、是非ご両親に見せてあげてください。

正しい情報を集めるのって、結構大変なんですよ(汗)

 

いつまで書き続けるか分かりませんが、自分と同じ立場の人の助けになれば嬉しいです。

書いてまとめておかないと、せっかく調べた内容も忘れてしまうからね。