「あなたのアカウントは、規約違反により一時停止されております」

 

 

 

!?

 

 

 

私、アマゾンでも販売を行っているのですが、販売アカウントが一時停止されてしまいました。

 

南無三。

 

 

正直、力を入れて販売していたアカウントではないので顔面にグーパンを食らった程度の痛手ですが

このアカウントを再度使えるようにしようとするのは、なかなかに面倒。

 

 

過去に規約違反商品を販売してしまった結果、Amazonとは9回のやり取りをしてやっと販売を再開。

9回のやり取りと言っても、早くて翌日にしか連絡が来ないので2週間以上アカウントが止まったまま。

 

こちらはメインアカウントだったので、大打撃でしたね。

アカウントが止まっている間は売上を出せないばかりか、売上の入金も入ってこないので。

 

 

今回アカウントが止まってしまった理由は

 

 

 

「偽造品」の疑い…?

 

 

そんなバカな。

新手の中国企業の可能性

今回、やり玉に挙がった商品。

そもそも誰かに購入された履歴がないので、偽造品であるかは確かめようがない。

 

 

にもかかわらず「これは偽造品だ!」と訴えられてしまった。

いちゃもんをつけられたのかな?

 

 

商標権による申し立てはよくあることですが、今回の偽造品疑惑は本当によくわからない。

仕方がないので、Amazonに「偽造品でない理由」「早く販売再開してほしい」と記述してメールを送りました。

 

 

 

が、当然ダメ。

 

返信された文面が

 

 

偽造品の疑惑→商標権

 

 

に変わっただけで、しっかりとした「改善計画」を提出しなければならなそうです。

「改善計画」というのは

 

 

こうこうこういう規約違反をしてしまったので、こういう方法で健全に運営していくので

もう一度アカウントを使わせてください!

 

 

という内容の書類である。

これがまた、なかなか相手(amazon)がOKしてくれないんだわ。

 

 

後にアカウントが復活してこの改善計画を従弟に見せたら

 

 

「完全に始末書だなこりゃw」

 

 

と言われてしまいました。

 

 

今回のアカウント停止は1度目だし、商標権の侵害で止まるのはよくあること。

 

かなり面倒ではあるが、復活できる可能性は非常に高い。

 

 

 

しかし、この申し立て元がちょっと怪しすぎるんだよね。

 

 

 

まず、会社のサイトが胡散臭い

企業サイトなのにペラサイトに近い。商品を販売しているサイトへのリンクがある程度。

そして大きく「知的財産権の侵害をされた時の対応」について書いてある。

 

普通、自社サイトで自分が扱っている商品の知的財産権の侵害をされた時の対処について、数少ない項目のうちの1つを使うものだろうか。

 

 

特に

 

 

「知的財産権の侵害の問い合わせについては、一切お応えしません。取り下げも行いません」

 

 

と書いてあって

 

 

「3万円をお支払いいただくことを条件に、問題が解決した旨の文書の作成に応じます。」

 

 

と下に記載されている。

こうも堂々と「金を払え」と書いてあるのは始めて見た。

 

なんだこれ、新手の中国系企業のゆすりか?

 

 

ほら、ちょっと前から日本のAmazonでも大量に格安商品が出品されていたでしょう。

中国系の詐欺は最近メチャクチャ増えているので。

 

この前から、Amazonでの詐欺がよく話題に上がります。

最近のAmazonの詐欺も日々進化していて、被害形態は主に3パターンあるのだとか。

 

 

【共通】

・ランキング上位の商品を大量出品する

・圧倒的最安値で出品する

・Amazonによる発送ではない

 

 

【詐欺形態A】

・中華業者で海外発送のため到着まで時間がかかると説明

・発送連絡あってもデタラメな追跡番号

・Amazonからの入金があったらアカウントを消し逃亡

・マケプレ保証を申請すれば実害は待った時間だけ

 

【詐欺形態B】

・数日経ってからショップ側から在庫切れ等でキャンセルする旨の連絡

・Amazonを装ったメールで「キャンセルのため返金されます」と通知

・返金されるならいいかと勘違いしているとマケプレ保証申請期間を過ぎて終了

 

【詐欺形態C】

・国内の住所、日本人の氏名、ストビューで見たら確かにその住所にその名前がある

・発送せず放置、出品者に連絡しても無視されるか「関係ありません」の返事

・マケプレ補償申請すればお金は返ってくるが本当の被害はここから

・勝手に住所氏名電番を詐欺ショップのプロフィールとして使われる

「どうなってます?」「金返せ!」「詐欺として警察に通報する!」の電話が鳴りやまなくなる

・内容証明郵便や弁護士からのお手紙まで来る

https://sellercentral.amazon.co.jp/forums/thread.jspa?threadID=7135

 

 

尚、今まであった詐欺は新規アカウントなので、もう最初から怪しさ満天であったが

最近の詐欺アカウントは「昔販売していたアカウントの乗っ取り」の形になっていて、ショップの評価が全くアテにならなくなってしまっている。

 

もちろん、最新の評価を見ればわかることだが、買う人はいちいちショップの最新の評価まで見ることはしないだろう。

さすがに普段の半額で売っているショップぐらい少しは疑えとは思うが。

 

 

とはいったものの「最近まで販売されていたショップ」を乗っ取られてしまった場合はどうしようもないか。

 

 

今回私を訴えた会社は、同業者の界隈では有名らしい。

 

 

「ここね、去年末から話題になっている詐欺らしいですよ」

 

 

という話を聞いて「うわぁ、めんどうな所に目を付けられた。マジツいてない!」と本気で思いましたよ。

ここに目を付けられなければ、特に問題もなく販売を続けられたのに!って。

 

 

 

ただね。

ここの会社、確かに商標権を持っているのが確認できてしまったんだよねぇ。

 

 

言われた通りの商標登録番号で、ちゃんと会社名も明記されたる。

 

 

 

Amazonがこれだけ言うなら、本当に知的財産権の侵害をしてしまっていたのでは?

 

 

 

この商品が偽造品でなければそもそも何も問題がないはず。

ちゃんと販売元のメーカーに偽造品でないことを確認できれば、今回の件は全く問題がないはずだ。

 

 

ということで、早速メーカーに連絡を入れてみる。

問い合わせ先がGmail?

 

返ってこない可能性が大いにあったが、意外にも1日で返ってきた。

————————————————————————-

Hi,
I think it’s not our products.
Our MG996R shaft &gear set is made by aluminum 6061-T6.
But the servo in the photo looks like make by copper.

Regards

————————————————————————-

 

 

 

 

(‘ω’)

 

 

 

アウツ!

 

 

完全にアウツ!

これはパチモノですわ!

そもそも商標権や意匠権とは

著作権と違って非親告罪なので注意!

 

今回のアカウント停止は、私の商標権への間違った理解が問題だったのです。

(機械的にリストアップしたから運が悪かったと済ませることもできるけど)

 

 

商標権というものは

「商標権は、商標を使用する者の業務上の信用を維持し、需要者の利益を保護するため、商標法に基づいて設定されるもの」

という風に説明されていますが、まあよく意味が分からないですよね。

 

 

商標権は、主にキーワードとして登録されます。

こんな感じで

 

 

 

特許庁で商標権を検索すると、converse関連の画像が出てきます。

特許情報プラットフォーム

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopSearchPage.action

 

 

中にはconverseという文字が入っていないものがありますが、商標権はconverseが持っているのです。

converseという言葉は検索用になっています。

 

商標権というと「キーワードが登録されてあってそのキーワードを使ってはならない」と勘違いする人もいますが

商標権に登録されたものは、文字だけとは限りません。

デザインも登録されます。

 

 

例えば高級ブランドの模様も商標として登録されていたりする。

ルイヴィトンとか、グッチとか。

 

http://www.udf-jp.org/topics8%20LV.html

ルイヴィトンという言葉を使って自社商品を販売したら商標権の侵害だし

バーバリーという言葉を使わなくてもバーバリーのパターンを使用しても商標権の侵害になります。

よし、それなら商標登録がされていないキーワード、模様の商品なら使ってもいいんだな!

 

と思って失敗したのが今回のパターン。

モノ自体が商標登録されていなくても、商標権には効力範囲というものがあります。

同一というのは分かりやすいでしょう。

 

 

さっき言ったバーバリーの模様を使ったりルイヴィトンという名前を使った商品を作ってはならないよ!ということ。

 

 

難しいのが類似について。

私はこの「類似(偽造)」の部分で引っかかった可能性大。

 

 

商品に製造メーカーのラベルが貼ったままだったから、その時点でNGでありましたが

今回、知的財産権の侵害とされた商品は「商標登録されたメーカーが発売している商品の類似品(偽造品)」に当たった可能性が高いです。

 

 

そんな販売者に卸していないし、シャフト部分が偽物にしか見えないとメーカーからお返事もいただきました。

 

商標権の類似性まで考え出したら、自分で調べるのはちょっと不可能に近いでしょう。

あくまで正規の製造元から仕入れれば問題はないのでしょうが、ショッピングモールとかで購入した場合「何かの模造品」である可能性が必ず発生し、しかもその「何か」を調べるのが不可能という点が問題。

 

 

ちなみに商標法には「消尽」という仕組みがあり「一度正規に販売された商品を買った時点で効力は消滅し、再度販売しても知的財産権の侵害にはならない」というルールがあります。

つまり、転売しても商標権の侵害で訴えられることがない。

 

が、これも「正規のルート」であり商標権所有者に販売を許可されているものから購入した場合にしか当てはまらないので注意を。

許可を得てない人から購入しても、商標権は行使されたことにはならないのです。

 

 

 

かといってこの事をAmazonに言っても「知的財産権の侵害によるアカウント停止」を復活できることは、まあないでしょう。

あくまでAmazonは裁判所として動いているわけではなく販売プラットフォーとして動いているのであり「疑いのある者には処罰」をしているだけ。

ここで立ち向かっても「じゃあ君、出品しなくていいよ」と言われてしまうだけ。

素直に改善計画を作成しましょう。

 

Amazonが知的財産権について1つ1つ丁寧に調べているわけではないのは有名な話。

 

 

ちなみに

 

 

昔は中国輸入の商品に自社ラベルを貼り、商標権を獲得することで自分が独占販売をすることができましたが

今は「オリジナル性」があるものでないといけなくなりました。

ラベルを貼るだけじゃダメなんです。

本体に刻印をしたりしないと。

 

 

 

意匠権については、込み入ったものではないので簡単に説明します。

意匠権とは「モノを作るうえでのデザイン」の権利。

 

 

バック一体型のPCとか、ちょっと変わった商品のデザインの権利です。

知的財産権の侵害で意匠権が最も調べにくいかもしれない。

そこまで変わったものでなくても意匠登録されているものが多いのだから。

 

 

 

例えば、ゲーム機のコントロールがあるじゃないですか。

これをアリババで似た形のを仕入れて売ってみよう。

売れそうだし。

 

はい、意匠権の侵害です。

こんな感じ。

 

 

 

意匠権を調べる場合、「自動車」などアバウトなキーワードを入力して、登録されたデザインを全て調べなければならないのです。

例えば「整理棚」と検索するだけで644件の検索結果が出てきて、整理棚1つ作るだけで644件のデザインと似てはいないか確かめなければならないのです。

 

 

モノ1つ作るのに、メチャクチャ調べる必要があるんですよ!

当然、先ほどの商標権など他の知的財産権も関わってきますから。

 

なるほど、確かにもの1つ作るだけで部門が沢山あるわけだ。

 

 

正直な話、ちゃんとしたメーカーが作成しているものをしっかりとした製造元から仕入れれば、まず知的財産権の侵害はない(メーカーがしっかり調べて作成しているから)のだが

無在庫販売など数で勝負している限りは、絶対に引っかかってしまう部分。

 

 

それでも、ピンポイントで商品を探す場合は知的財産権については理解をしていないと後で痛い目に遭います。

 

基本的に弱小にはメーカーから訴えることは少ない(手間金がかかるから)けれども

ブランド力を大事にする大企業は片っ端から取り締まっています。

 

 

例えばカメラマンであっても、ブログに載せる時は「赤ちゃんの写真であってもディズニーのおもちゃは写らないようにする」

 

 

など気を付けていたりもする。

 

 

意匠権については動画があったのでそちらをご覧ください。

特許庁 意匠権について

https://www.jpo.go.jp/seido/s_ishou/syoukai_video.htm

著作権の思い込み

おまけですけど、知的財産権で一番話題にされる著作権、こちらは一般的に「イメージが先行」して著作権を間違って理解している人が多いので説明しておこうと思います。

 

 

楽曲の盗作疑惑とかよくあるでしょう。

メロディーが似ているとかね。

でも客観的に「著作権侵害だ!」と断定することはできません。

それは、裁判所で判断されることなので。

 

 

いちおう判例もありますが、こちらは「これは著作権侵害に当たらない」という事例として参考にされることが多いのです。

明確に「侵害だ!」という基準にはなりません。

 

 

 

それでは「どうしたら著作権の侵害になるのか?」が分からないと思うので

枠組みだけ説明しておこうと思います。

著作権は表現が保護される

著作権は特別に一部だけ独占を許す制度。

まず著作権が保護しているものは「表現」だけであって「事実」は保護されていません。

ここがまずポイントになります。

 

 

例えば戦争を題材にしたマンガは沢山ありますよね。

有名どころは「はだしのゲン」と言ったところでしょうか。

この場合、戦争は事実に当たるので「はだしのゲン」以降戦争の漫画を描いたとしても

それは「事実」のため著作権の侵害には当たらないのです。

 

 

ただし、話の構成が「はだしのゲン」と一緒の場合はアウトということ。

著作権の侵害には2つの要件を満たす必要がある

著作権の侵害が成立するためには、2つのポイントを満たしていなければなりません。

 

 

【依拠性】

自分の作品を作るとき、対象の作品を見たり聞いたりしたことがある。

 

【類似性】

似てる。

 

 

どちらか一方が欠けていれば、著作権の侵害にはなりません。

似ていなければ当然であるし、たまたま自分が思いついた絵が有名な作家とソックリだとしても、自分が「見たり聞いたりしていない」場合は著作権の侵害にはならないのです。

 

 

ちょっとややこしいのが、ある人の作品を参考にして作品を作った場合。

 

 

一部似ているかもしれないけれども、構成やストーリーが全く違うものの場合です。

似ている個所が多数あったとしても、構成やストーリーが違っていれば著作権の侵害にはなりません。

 

 

東郷平八郎が人参、ジャガイモ、牛肉で「ビーフシチュー」を作らせようとして「肉じゃが」になってしまったように

材料が違っても全くの別物になってしまいますよね。

 

 

 

こちらがスラムダンク

こちらが黒子のバスケ

試合の流れが同じだった場合は話が変わりますが、このシーンが似ているだけであれば「参考にした」に収まると思います。

「著作権の侵害には当たらない」と思いますが、こういう場合「参考にした」ということを記載しておくのが礼儀でもあるとか。

アイデアは著作権で保護されない

アイデアは著作権によって保護されません。

 

 

例えば、RPG、シミュレーション、格闘ゲームというゲームシステムのアイデアは著作権によって保護されません。

 

 

けれども

 

 

ドラゴンクエストやファイナルファンタジー、ストリートファイターや鉄拳といったもの。

この世界観は著作権によって保護されます。

 

 

こう考えると、著作権を侵害している物って結構少なくなりますよね。

 

 

私も「弁護士の九頭 第二審 4巻」を参考にして著作権について書きました。


この巻は著作権についての話ですが、色々な事件を「解釈の違い」で判決を変えて弁護士ってやっぱりすげーな!って思える漫画です。

私は大好きなんで是非読んでみてください。

 

 

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結局私のアカウントは

何度もやり取りをしてやっと復活。

正直な話、ここまで苦労するとは思いませんでした。

改善計画の作り方にある程度コツがあるので、それを参考にすれば少なくとも「改善計画のテンプレートがわからない」ということはなかったので。

 

 

綿密な改善計画を作成(実行できるとは言っていない)するものの

 

 

「出品数が○○個あってこの改善を行えたとは思えません。できることを全てして再度改善計画を提出してください。」

 

 

などと、まさに正論を浴びせられてしまう。

突っ込まれる可能性は考えていました。書いている自分が「人員的に現実的じゃない」と思っていたので。

 

ただ、ここまで突っ込まれるのは珍しいのだそうです。

 

 

 

説明が足りなくてすみません。システムでこうこう行っているので、実際に作業するのはこの部分だけです。

 

 

 

ということを書き、最終的に何とかアカウントが復活。

 

 

 

Amazonのアカウント停止って、どっかのブログで書いてある通り改善計画を作成してもまず通りませんよ。

 

みんなテンプレート的な事しか書いていません。

まるまる改善計画をブログにアップしている人はいませんからね。

 

 

 

初心者はそのテンプレートを見て「これを参考にすればOKなのか」と思うかもしれませんが、まあ何度も返ってくるのでガンバレ。

 

 

 

「こうこうこうやってアカウントが復活しました」

 

 

なんて書いた場合、もしAmazonに見つかったら一発でアカウントKOでしょうから。

 

 

私は以前のブログで改善計画を○○上げていましたが、検索に引っかからないように画像であげています。

 

 

言うても私だって改善計画を作成したことがあるし

今回も知財で何度も戦っている人に最初から添削してもらって、復活まで2週間かかったのですから。

 

 

知的財産権の侵害は年々増えているし、新規に出来たアカウントはすぐに止まる傾向があります。

 

 

私の担当は、かなり突っ込んできた形でしたが

将来はこれぐらいが基準となるかもしれませんよ。

 

 

そんな時、自分一人で自分なりの改善計画を作成する必要が出てくるので

法律関係で自分が関わっている部分は、しっかりと理解していないと痛い目に遭います。

 

 

 

法律関係は普通に調べては理解不能なので

出来れば漫画で全貌だけでも知っておく方がいいですよ。

 

私がおススメなのは

 

【ミナミの帝王】【弁護士のくず】ですね。

土地系が多いけれども【クロサギ】もおススメです。

 

 

もちろん、どれも面白い。

 

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