「なおさん、昨日納豆食べた?」

 

 

「食べたよ。」

 

 

「その時にいくつあった?」

 

 

「3個パックで残り1個ね、食べた後。賞味期限切れの方は触っていないから」

 

 

「そっか、なおさんが食べたみたいだってね」

 

 

お昼時、両親からちょっとした質問が。

祖父が冷蔵庫を漁ったかどうか、確認したみたいです。

 

 

うちの祖父は高脂血症であり糖尿病。

冷蔵庫の物を勝手に食べられては困るだけではなく、本人の体調に関わってしまうので

そのままでは食べにくいものだけを冷蔵庫に入れてあります。

夕飯の残り物だとかは、廊下や上の階の冷蔵庫。

 

 

とはいうものの、そろそろ暖かくなってくるから廊下に置くのは難しくなってくるし

上の階の冷蔵庫も大きくはないから、もういっぱいいっぱい。

夏場は特に大変そうだなぁ。

 

でも冷蔵庫に入れておくと、何でも食べかねないからなぁ。

 

 

「パスタかじっただけだね、おじいちゃん」

 

 

ダメじゃん。

 

 

「パスタはわかりやすいのよ。開け方が雑だから」

 

 

冷蔵庫のパスタは、ラップで包まれているだけでした。

 

 

そう言えば、以前こんなやり取りがありましたわ。

認知症でもしっかり言い訳はする

夕飯を食べ終わって、PCを弄っている私。

 

 

ダンッ!ダンッ!と杖を突いてリビングに出てくる祖父。

最近はめっきりリビングに姿を出さなくなりました。

 

夜は父がリビングで寝ているので、父が口うるさく祖父に干渉をしています。

傍目でも昔から父と祖父の仲はいい方でもなく

 

 

「リョウのやつうるさいから…」

 

 

と認知症の祖父が言ってしまうぐらい、父を避け気味。

祖父の様子を監視できるよう、父がリビングで寝始めてからメッキリ姿を見せなくなってきています。

父は大変ですが、対応をしなくて良くなる私は願ったりかなったり。

 

けれども、早い時間帯であれば父はリビングにいないので

たま~に杖を突いて来たりもします。

 

 

おかげで最近、祖父と関わる機会が減って状況がわかりませんが

以前より悪化しているということはないようです。

悪化した時って、大概「おじいちゃん、○○だったのよねぇ」という話をされるのでその時知ってビックリする。

こんな行動もしてしまうのか~、なんて。

 

 

祖父がリビングに出てきてする行動は

 

 

・手を洗う

・冷蔵庫を漁る

・机の上に置いてある新聞を手に取る

 

 

の3パターン。

以前はトイレの後、毎回リビングに来て手を洗っていますが

最近はそのような行動は見ない。

 

 

ということは、考えられるのは残りの2つ。

新聞はチラッと読んだらどこかに行ってしまうので問題ありませんが

冷蔵庫を漁られると止めなければならないので、ちょっと面倒くさい。

 

 

 

カツッ…カッツ…バタン

 

 

 

リビングに姿を見せました。

 

動線は…一直線で冷蔵庫へ。

これはあかんやつや。

 

 

「バタ」

 

 

冷蔵庫を開ける音がする。

ただ、ここで止める必要はない。

 

 

ただ除くだけのパターンもあるから。

もし冷蔵庫がピーピー言い出したら

 

 

「おじいちゃん、冷蔵庫開けすぎです。中の物がダメになっちゃいます」

 

 

と言って、強制的に閉めさせよう。

 

しかし今回「カチャカチャ」音がしているので何かしようとしている感じはする。

 

そぉ…と覗き込むと

 

あ~、ラップで包んだパスタを食べているね…。

 

 

「おじいちゃん、そんなものを食べたらお腹壊しちゃいますよ!」

 

 

「ああ…これはなんだ?」

 

 

「パスタです!生だからお腹壊しちゃいます!それは食べれないものですよ!」

 

 

「どんな味がするか食べたかったんだ」

 

 

 

と、答えられる。

どんな味って…、私が答えるまで「口にしたものが何か」分かっていなかっただろうに。

認知症でも言い訳は思いつくものなのか?

 

 

いや、文章にしてみたら案外言い訳ではないような気がしてきたけれども

会話をしていると「なんてわかりやすい言い訳をするんだ~!」ということが多いんですよ。

 

 

ともあれ、最近は祖父が暴れないだけ全然マシです。

たまに外に出ようとして

 

 

「おじいちゃん!そんな恰好(寝巻に帽子)でどこへ行くつもりですか!」

 

 

「ちょっと銀行に寄ろうと思っていたんだが…」

 

 

「日曜だから今日はやっていないですよ!」

 

 

「ほうか…、それは気が付かなかった。でも用事があって…」

 

 

「用事があっても今日はお休みです!」

 

 

ということはよくある。

当然、用事なんてありません。

スムーズに会話ができないと認知症が怖くなる

祖父が悪化しないものの、相変わらず叔母の状況がよろしくない。

 

母と叔母の会話でこんなことがありました。

 

 

「ゴミがなかったんですけど、捨ててきてくれました?いつもの所を見るとなくて」

 

 

「行ってきたよ」

 

 

「でもおばちゃん、土曜日はお仕事お休みですよね。」

 

 

「ああ、社長。」

 

 

「社長が行ってきてくれたんですか?」

 

 

「そう」

 

 

「おじいちゃん、なにしていました?」←祖父の隣の部屋だから

 

 

「本」

 

 

「それっておばちゃんですよね。おじいちゃん、本は読みませんよね。」

 

 

「ああ、何にもしていない」

 

 

「寝ているってことですか?」

 

 

「今見てくる…起きてテレビみている」

 

 

横で聞いてて…なんかなぁって思ってしまいます。

会話以外は特におかしな行動がないのですが、何度も聞き返さないと会話が通じないのはちょっとマズイ。

 

主語や目的語がない(略する)のはまだしも、変わってしまうのは普通の状態ではないですよね。

年齢のせいか、母親伝わると思って言葉を略して(楽して)きているので嫌な予感がします。

 

頭を使っているつもりで、実は楽をしている。

使っているつもりだから手に負えない。

言葉選びとか、もうこの年齢になると考えないのかな?

 

 

 

「なおさん、最近T子からメールが来ないんだけど、わかる?」

 

 

「俺は連絡とっていないから分からないよ」

 

 

「でもさ、メールみたいのを見れるあるって言っていたじゃない」

 

 

「え、よくわからないんだけど(あ~、facebookかな)」

 

 

「何か知っている?」

 

 

「知らないよ。(俺も最近開いていないし)」

 

 

「そのメールみたいので確かめて欲しいの」

 

 

「それじゃあ何のことか分からないんだけど(facebookでしょ)」

 

 

「だって、私にはわからないもの」

 

 

「分からないじゃなくてちゃんと言ってくれなきゃこっちだって分からない。分からないで済ませないで少しは自分で調べて」

 

 

「でもなぁ、俺達にはわからないんだよ」←父の横槍

 

 

「年齢のせいにしないで!少しぐらい自分で調べる癖をつけて!で、どうして欲しいの?」

 

 

「T子がどうなっているの?」

 

 

「だから知らないよ。どうして欲しいの?(facebookで様子見て欲しいんでしょ?)」

 

 

「そのメールみたいので確かめて欲しいの」

 

 

「だから、T子と連絡を取って欲しいの?それとも状況を確認してほしいの?どっちか言ってくれないとわからないよ!(fecebookの様子を伝えればいいんでしょ?)」

 

 

「T子がどんな感じか見てみて。」

 

 

「はいはい。ん~、去年から更新していないよ。沖縄旅行で止まっている」

 

 

 

当然会話中、何をして欲しいのかはわかっています。

たださ、普段から頭を使わないのはどうかと思うから、会話だけでもしっかり相手に伝わるようにしてもらえないかって。

 

 

うちの母は「ボケないように」といって毎日漢字のドリルをしたり英会話を繰り返し読んでいたりしますが

ただ繰り返しているだけなので実は全く頭の体操になっていません。

 

 

「え、それって全く頭が使えてないから別の事した方がいいよ」

 

 

と言っても、親って本当に子供のアドバイスを聞かない。

まだ本を読んだ方がいいのに。

 

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