先日認知症の祖母が亡くなった時、葬儀で全然悲しくならなかったというお話をしましたが

多分、これから同じ気持ちの人が増えていくのではないかな、と思っています。

自分が介護をしていた場合、快く葬式を行えるのかどうか

「介護」はいざしてみないと大変な部分が見えてこないため

「認知症の介護」を甘く見ている人がほとんどだと思います。

 

高齢者社会で、しかも景気は悪く若者の収入も下降するばかり。

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生活するためには働かなくてはならないのに

介護に時間をかけて自分の残りの人生、何もできなくなってしまいますよ。

 

認知症の症状や、対処法など書いてあるブログは沢山ありましたが

まあ、あまり参考になるものはありません。

 

例えば、クリニックの人が認知症に関してブログを書いていますが

輝城会 沼田クリニック

http://kijoukai-gr.jp/nc/gairai/kotsu.html

 

認知症の症状や対処法って、人によって全然違うんですよねぇ…。

 

どちらかと言えば「認知症」になってしまった人の症状を把握して

「ある程度対応に予想を付けておく」程度でしょう。

認知症になったらその人の性格というか「本質」が出てきてしまうので

必ずしも同じ対応を取ればいいとは限らないからです。

 

「認知症」「ボケ」とか「物忘れ」と軽く考えるものではなく

「精神病」ぐらいの覚悟をしないと、対応するのは非常に困難になってしまいます。

基本的に「常識」は通じないもの。「理解」させることはできないので「納得」させるしかありません。

 

この点、母は「年を取るとみんななってしまう仕方がないこと」と思って対応できていますが

私の場合は「精神病患者」ぐらいの認識を持たないと、対応できないと思っています。

人によって違う認知症の行動

うちの亡くなった祖母、そして実家で一緒に暮らしている祖父も共に認知症でしたが

行動様式は違ったものでした。

今思い出してみると、両者とも認知症になったばかりの方が非常に穏やかです。

症状が悪化すると、話が通じないばかりか暴れ出すこともあります。

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【祖母の場合】

うちの祖母は寂しがり屋だったそうです。

部屋に一人でいると、寂しくなって一人外へ出てしまうそうです。

台所で料理をしているだけでも出て行ってしまったので

落ち着かせるために、近くの公園へ毎日連れて行ってたと母は話していました。

 

【祖父の場合】

祖父は、一人で行動するタイプでした。

自分でやろうと思ったことに対して、1歩も引きません。

生まれも良く「先生」と言われるポジションにもいたため

人から何か言われるのを非常に嫌がります。

 

「徘徊」等、認知症で共通する症状は沢山ありますが、介護をする時に一番障害となるのが「性格」です。

 

祖母の場合はある程度受け入れて、私たちの話も聞き入れてくれましたが

祖父はというと「まだ一人で何でもできる」と思ってしまっているため、自分の考えで行動してしまいます。

明らかに杖でものすごく時間をかけて歩いており、徒歩1分のバス停に行くのでさえ

息切れしてしばらく椅子に座りっぱなしの状態であっても本人は「大丈夫」だと思っています。

酷い時は、手伝おうとすると断られてしまうことさえあります。

 

冷静な判断を取れる状況であれば、問題はないのですが…

そうはいかないのが認知症。

 

認知症は「根が温厚」な人ほど対応するのが楽ですよ。

「根が温厚」でなければダメです。

「温厚でいようと思って温厚でいる」人は、後々地の性格が出てしまうので大変になります。

 

例えば祖母の場合「穏やか」な性格であったものの

名家育ちであったため「わがまま」な地の性格が出てきてしまいます。

 

祖父がまだ一人で歩けた頃、石川県の実家に帰ったことがありました。

もちろん、行きと帰りは両親が送り迎えしています。

「片づけることが山ほどある」と言って、どうやっても一人で行こうとするため

夏休みに父親が送り届けることとなりました。

 

その頃は、「ちょっと会話をするのが大変」程度の認識だったので

まさか警察から連絡が来るとは思ってもみなかったのです。

 

一体どんな状況になってしまったかというと…

何やら「周りに敵がいる」といって、ひどく錯乱していたらしく

家中の窓ガラスを全部割ってしまいました。

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「酷い被害妄想」に陥ってしまっていたらしいです。

 

当然、翌日の朝一で父親が駆けつけることに。

これを今住んでいる家でやられると思うと、ゾッとします。

 

その後からかなぁ。

明らかに妄想が激しくなったのは。

 

いや、妄想じゃないな。

幻覚レベルで。

 

祖父は常にフラフラと部屋を出てはリビングに顔を出すのですが

90%ぐらいは覗いて戻っていってしまいます。

杖を付いてドタドタ歩くので、メチャクチャうるさいです。

 

これだけで気が散って仕方がないのにも関わらず

残り10%の確率で、昔話を5回ぐらい繰り返すという行為に繰り出してしまう。

 

話を聞いて途中で

ちょっとこの後出かけなければならないので」

と切り上げても良いのですが、すぐに切り上げると機嫌が悪くなるので

10分や15分ぐらいは聞き続けなければなりません。

 

完全に参ってしまったのが、「妄想」が激しくなってしまった時。

 

部屋から出て一直線に来たと思ったら

「今小さな子はいなかったか?なんだか、とても悲しそうな顔をして覗いていたが」

 

初めてこの言葉を聞いた時、リアルに引きました

ああ、もう幻覚が見えて意思疎通はムリな状態なんだな、と。

 

他にも、急にニコニコした顔で来ては

「今航空会社の社長から電話があったぞ。お前をいい待遇にしてやる」

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…家の電話は私の右手側にあります。

もちろん、電話は鳴ってなどいません。

 

 

他にも妄想は色々なパターンがありますが

精神状況が悪い時ほど、ネガティブで飛躍した話をしてきます。

大体この状況の時は、何時間も話を聞いて落ち着かせなければなりません。

 

まだ介護をしたことがない人は、これぐらいのことは「起こってあたりまえ」と思っておいた方が無難です。

 

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