なんだろう。

うちの祖父は食べ物の執念がすごいみたいです。

 

一昨日、こんなことがありました。

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「冷蔵庫の鶏肉、あんたは食べて…ないよねぇ」

 

ラップに穴が開いていて、6個あった鶏肉が4個に減っていたという話を聞く。

そりゃあ食べてないですよ!流石に食べる時は聞きますし。

 

「それだとおじいちゃんだろうなぁ。パンとか食べられそうなものは入れないようにしていたのに、お肉食べれたんだぁ」

 

みたいな。

でも、おかしいな?

最近、祖父が冷蔵庫を開けているのは見たことがありません。

 

以前は12時を過ぎたぐらいから部屋を出てきて「腹が減った」といって冷蔵庫を漁っていたのですが。

祖父は糖尿病なので、私が食べないように何とか説得するのが日課でした。

結構めんどい。

 

あまりに頻繁だったので、冷蔵庫から「パンやご飯やおかし」を一切置かないようにしていたのです。

今は歯がダメなので、まさか「冷蔵庫でカチカチになった鶏肉は食べないだろう」と思っていのですが

考えが甘かったみたい。

 

自分は2時ぐらいまでは起きていて目にしなかったってことは

もう止められることがわかっていて、誰も見ていない時に食べているのか

それとも普通に明け方食べているのかどっちなのだろうか。

 

 

これはちょっと気を付けなくちゃねぇ~、と

昼ごはんに使うまるちゃんの焼きそばを取り出してみると…

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内袋が破けて、かじられた跡がある…。

流石の母も、苦笑い。

 

ご丁寧に外袋は封してあったのが笑えました。

 

 

もう認知症が結構進んで、なかなか話が通じなくなってしまってはいますが

昔の記憶は結構残っているんですよね。

父親がこんなことを言っています。

 

 

「ヤケドが治らないって言ったら、おじいちゃん覚えていたよ」

 

「『お前がちゃぶ台の上で暴れるから悪いんだ』だってさ」

 

「3歳の子にそんなことを言ってもしょうがないよなぁ」

 

 

60年以上前のことを覚えているのは、やっぱりすごいと思う。

私も年齢を重ねて、自分の小さい頃の記憶ってかなり忘れているんですよ。

 

この前思い出したのが、幼稚園の時に忘れ物をして走ったら吐いてしまった記憶

 

忘れ物(何かは覚えていない)をしたけど、何故か「自分は足が速いから」という理屈があって

幼稚園からダッシュで家まで走る。家までは徒歩3分の距離。

が…、急に気分が悪くなって、家に着くどころか校門さえ出ずに校庭で吐いてしまう。

そこから先生に連れられていって、家から母親が向かってきたという記憶。

 

すごい懐かしいよなぁ。

この記憶、昔はしっかり覚えていたのに今はすっかり忘れていました。

この前、道路で急に方向転換をしている小学生を見てふと思い出したのです。

 

他にも、幼稚園の先生と話していて

 

「ぼく○○ちゃん好きー!でも××ちゃんきらいー!」

 

「人のことを嫌いとかいうものじゃありません!」

 

と叱られてしまい、すぐにビービー泣いてしまった記憶とか。

自分が昔泣き虫だったこと聞くたびにこのエピソードを思い出していたものです。

すっかり忘れていたね。

 

 

 

さて、ここで現実に戻ります。

祖父の記憶はすごい!という話。

 

「おかしいなぁ。その場におじいちゃんいなかったはずなんだけど」

 

 

(;・∀・)

 

 

「おじいちゃん、色々な人から聞いてそう思っちゃったのかもね」

 

 

記憶じゃなくて思い込み…?

まあ、人間の記憶は常にねつ造されるものだから、認知症とかあまり関係ないのかも。

認知症になる前に「そうだった」と思っていたかもしれないし。

 

何だかんだ言いつつも、認知症の進行もあれから一気に悪くなるということはなく

比較的、穏やかな日々が続いております。

 

自分でもトイレに行けるし、ちゃんと話せば話は通じるし(ただし思い込みはムリ)

昔の記憶もちゃんとあります。

それでも、普通の人から見たら相当ボケた状態なんですよね。

 

祖母の時に比べたら、認知症の症状は軽い方です。

それでも、その祖母を知っているはずの従妹が子供を連れて挨拶に来た時

帰り際にこんなことを言いました。

 

「おじいちゃん、久しぶりに会ったけど随分ボケたね。『お前は何番目の姉弟だったかな?』って言われてびっくりしたよ」

 

相当驚いていたようです。

普段一緒にいる自分と違って、たまにあった人にとっては全く思いがけなかった状態に感じたのだとか。

 

確かに時期を考えればそうかもしれない。最後に会ったのが今年の正月。

まだ「何度も同じ昔話をする普通の老人」には見えたし、子供たちに

 

「おもちゃを買ってやる」

 

と言って、従妹たちに手を引かれながらおもちゃ屋まで出かたりしていましたから。

思い出してみると、あの頃はあれでも歩けていた方だったんだよなぁ。

今では徒歩1分のバス停まで歩くのも、一人ではできないというのに。

 

「あのじいちゃんに限ってボケるとは思わなかったよ」

 

同感。私も全く思っていませんでしたし。

90歳前になっても一人で旅行に行くのが趣味。

毎日出歩いていたことを考えると、まさかボケてしかもヨボヨボになるとは思ってもみません。

 

お互いに顔を合わせて

「将来怖いな」

と言いつつ、子供たちを連れて帰って行きました。

 

 

認知症の進行が遅くなったとしても、体の衰えは信じられないぐらい進んでいます。

 

これでも祖父は体が強い方だったのに。

私が覚えている限り、自分が小学生の時から毎日体操をしていて

それを本人が90歳を超えるまで続けていましたもの。

 

一度老け込むと一気に悪くなるのが怖い。

今これだけ健康に気を使って体を鍛えていても、ダメな時は一気にダメになるんだろうなぁ。

 

 

ちなみに余談ですが

普段祖父につきっきりの母でも、祖父の知らない一面があったみたいです。

 

「最近寝てばかりだけど大丈夫かしら。そのせいか、最近夜もずっと起きているみたいだし」

 

んんん?

祖父が夜中に出歩くのは昔っからだったんだけど。

 

割と遅くまで起きている自分と、祖父隣の部屋にいる叔母は特に気にした様子もなく

 

「え、別にいつも通りだけど知らなかったの?」

 

毎日、夜になるとドスドス歩き回っているんだけどね。

確かに、考えてみると昼間は全然部屋から出なかったかもしれない。

 

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